固定資産税評価額から売却相場を求める方法
固定資産税評価額は、不動産の売却価格相場を知るための指標として利用されます。
通常、公示価格のおよそ70%を基準として考えることができます。
ただし、実際の売却価格は個別の条件や需要と供給の状況によって変動するため、固定資産税評価額を絶対的なものとして捉えることはできません。
不動産を売却する際には、実際の不動産業者に査定を依頼することも非常に重要です。
不動産業者は、物件の状態や地域の市場動向などを考慮して、現在の市場価格を正確に見積もってくれます。
固定資産税評価額を調べる方法
固定資産税評価額は、土地や建物などの資産の評価額を示します。
この評価額は、相場の70%程度の路線価を基に計算され、道路などの特殊な条件も考慮されています。
具体的な計算方法は、1平方メートルあたりの価格を求めて、それに専有面積を掛けることで算出されます。
ただし、不動産の取引価格は個別に異なるため、固定資産税評価額と同額で売買が行われることはほとんどありません。
なぜなら、固定資産税評価額は公示価格の70%程度を目安として設定されているからです。
逆に言えば、固定資産税評価額を0.7で割ると、おおよその公示価格が求められます。
この公示価格は、不動産を売却する際の参考となります。
固定資産税評価額を知る方法
固定資産税評価額を知るためには、固定資産税課税明細書の閲覧、固定資産税評価証明書の取得、固定資産課税台帳の閲覧・縦覧があります。
まずは、固定資産税課税明細書を確認する方法です。
この明細書は、先ほど説明した固定資産税の納税通知書の一部であり、所在地や地積、課税地目、固定資産税評価額などが記載されています。
この明細書を見れば、該当する不動産の固定資産税評価額がわかります。
次に、固定資産税評価証明書を取得する方法です。
納税通知書や明細書が紛失してしまった場合に利用します。
証明書を申請することで、固定資産税評価額などの情報が正式に証明されます。
また、固定資産課税台帳の閲覧や縦覧も、該当する不動産の評価額を知る手段として利用することができます。
固定資産税評価証明書とは
固定資産税評価証明書は、不動産に関する情報を示す証明書であり、自治体の役所で発行されます。
この証明書を取得するためには、身分証明書の提示が必要となりますので、必ず忘れずに持参しましょう。
また、所有者以外が証明書を取得する場合は、委任状が必要となります。
固定資産課税台帳を閲覧する方法
もし、固定資産税評価証明書を取得する必要がない場合や、年次などに固定資産税の評価額を確認したい場合は、他の方法を利用することができます。
例えば、毎年の4月ごろには、不動産価格と固定資産税評価額の乖離がないか確認できる「縦覧制度」というものが実施されます。
この制度を利用することで、簡単に固定資産税の評価額を知ることができます。
固定資産税評価額を知る方法
以上のように、固定資産税評価額を知る方法はいくつかあります。
固定資産税評価証明書を取得することで、正確な評価額を確認することができます。
参考ページ:不動産の固定資産税評価額とは何の価格?売る時の参考価格?詳しく解説
また、年次などには「縦覧制度」を利用することで、評価額の乖離がないか確認することができます。
どの方法を選んでも、正確な固定資産税評価額を把握することが重要です。